はてなダイアラードラマ百選
せっかくトラックバックを張って貰ったid:kerotakaさん、タイトルが間違ってますよ! 志村、後ろ後ろ!( ・x・;)ノシ(挨拶)
相変わらず暴言たっぷりの私有我悟で御座いますが、さて、ドラマといえば何にしよう。物凄く悩みます。『スクールウォーズ』『ヤヌスの鏡』辺りは外せないような気がいたしますし、『銀狼怪奇ファイル』『家なき子2』のゲテモノぶりにも勿論目が離せません。最近私の心を最も掴んでいるドラマは『宮廷女官チャングムの誓い』であることは言うまでもありませんし。
しかし。
ここは他の人が振らないネタを振らねば!(マニア根性)
というわけで、第31回はてなダイアラードラマ百選のネタは『オンリーユー 愛されて』で行きたいと思います。本当は『ピュア』も併せて紹介したいのですが、タイトルとしてはこちらのみで。ただ、比較検討した上での紹介ですので、実質二本分というちょっとインチキな構成になっており、要するにルール違反なのです。よろ。
かのドラマは1996年、日テレで月曜22時から放送が決定したのですが、何と、同じ曜日の21時台に『ピュア』をフジが放送する事が決定していました。しかも、この二つのドラマ、テーマは『知的障害者の恋愛』。偶然とは思えません。今では大っぴらにやっているネタパクりの先駆けとも言えるドラマであった事は注目すべき点です。しかも、時間が被らないように一時間ずらしている。これは明らかに「日テレの、月曜21時台のドラマタイムの客を狙った2匹目のドジョウ戦略」であったと申せましょう。
しかも、あざとい事に、『ピュア』の方は知的障害者側がヒロイン優香(和久井映見)なのですが、『オンリーユー 愛されて』は、主演の知的障害者を演じるのは大沢たかお。性別逆転。狡いです。こんな設定で言い逃れできるのかよ! ふざけんな日テレ。
日テレ側の2匹目ドジョウ戦略に於ける気合いの入れようは半端ではなく、『ピュア』の主題歌ミスチルに対抗して、当時は人気絶頂だったオリジナルラブに主題歌を歌わせていました。
おっと。脱線しました。失礼失礼。
しかし、『オンリーユー 愛されて』の凄さはパクリという点にあるわけではないのです。だったら取り上げやしません。設定がすごい。何と、主人公の澄生(大沢たかお)はトップモデル・ちひろ(鈴木京香)の部屋を双眼鏡で眺める覗き魔。しかも知的障害者を演ずる大沢たかおの演技の凄さと言ったら、和久井絵美の障害者=天使像を土足で踏みにじるが如き勢いの迫真の演技なのです。この設定からどう愛されるのかさっぱり解りません私はこのドラマで、俳優としての大沢たかおを見直しました。いや、彼は天才だよ……。鈴木京香だって決して下手な役者じゃないけどむしろ巧い方だけど、リアルな演技と設定の大沢たかおの前に霞みまくっていたのは言うまでもありません。
しかし生憎と視聴者にはこの設定は受けが悪かったのか、大沢たかおの迫真の演技が怖がられたのか、今一つ盛り上がらないショボい脚本の所為なのか、和久井絵美の演技の是非はともかくとして好評を博した『ピュア』と異なり、視聴率は伸び悩み(ピュアの最高視聴率23.4%に比べて、15.5%)とうとう『ピュア』より一週早く最終回を迎えたのでありました。*1
そして、最終回。二人の中が認められず(曖昧)、澄生は世をはかなんで海にダイビング。ちひろが澄生を助けてハッピーエンド。*2
あまりの取って付けたテキトーなエンディングに、脚本家の首を絞め殺したくなりました。
だから、ホントにブランド物の服を役者に着せて撮影したって、大沢たかおや鈴木京香みたいなすごい役者を使ったって、オリジナルラブに歌を歌わせたって視聴率取れねぇんだよボケ!
(;-x-)-3ノ| ハァ、ハァ、ハァ。
脚本が現実離れしていると、どんなにお膳立てが素晴らしくても、ダメなドラマになってしまう典型例みたいなお話しでした。ああ、本当に大沢たかおは良かったのに……。
アレ、褒めてませんか? おかしいなあ。大沢たかおはすごいよ! ほら見てみて! ってドラマだったと思うんですが。あ、そうそう。『ピュア』は堤さんがステキだったし、篠原涼子が大根役者っぷりを発揮している点を除けば、知的障害者ファンタジーとして充分に楽しめましたよ。あんな話は有り得ないけど、前提条件がファンタジーなら何でも許されます。『オンリーユー 愛されて』は、前提条件がファンタジーでなかったが故に、オチをファンタジーにして台無しにしたドラマと申せましょう。
さて、バトンなんですが誰に回すかな。私の周りはアニオタばかりで、ドラマを観ていそうな人が居ないんですわ。id:ninjahattariさんにでも回してみましょうか。彼ならドラマを観ているかもしれませんし。(曖昧)もしダメだったら他に振るので宜しく〜。