無貌祭祀終了のお知らせ

 4/4 BrickYardにて行われたクトゥルフイベント「無貌祭祀」おかげさまで何とか無事? 終了いたしました。
 3月4月とイベント三昧で発狂寸前でしたが、見事に不定の狂気に陥ったので猫カフェで猫モフってSAN回復してきました。そんなことはどうでもいい。

 当日のレポートなども交えつつ、ざっくりイベントを振り返っていきたいと思います。

 このイベントの経緯から。
 マジシャンの彩さんとTwitterで「ラヴクラフトナイアルラトホテップでマジックやりたい」→「やろうぜ!」とあおったのが全ての始まりでした(安直)。
 その後、別の方も交えてクトゥルフ総合イベントとしてやろうぜ! という話になっていたのですが、その後すぐその方が多忙になってしまい、ほぼイベントとしては頓挫してしまった感がありました。当時は、動画を流すとかトークショーをやるとかもっとカオスなイメージで考えていたので、当初は規模がかなり大きくなる予定でした。今にして思うとそこまでしてたら大赤字だったからこの規模で良かったのかも……。
 で、もっと小規模にして、マジックショーを中心に据えたイベントにしよう! と提言、青春18切符が使える時期で、なおかつ、私の個展が終わった後、というのを念頭に会場探しを始めたのですが難航。結局は会場を見てBrickYardに決めたのですが(雰囲気がすばらしいのです!)、フォトスタジオが本分でそれ専用の会場ではなく、細かい調整が難しくて苦労しました。

 朗読は過去に触手展のプレイベントでクトゥルフの呼び声朗読会を開催したことがあり、何をやればいいのかはだいたいわかっていました。その時は朗読してくれる人が見つからなくて大変でしたが、今回は、すでに交流のある方が何人かいらっしゃいましたので、穂積会のお二人にお願いし、快諾いただきました。

 当初はマジックショーとライブペイントの二本立ても考えていたのですが、ライブペイントってマジック見てたら描いてる課程って見ないだろうなと考えたらあまり意味がないと思い直し、ライブペイントはなしにして展示にしようという方向に思い至りました。私の周りにはクトゥルフ絵描きの知り合いがいないため、以前アンソロでお世話になったふぇにどら!!さんにご助力いただいたりもしました。私のイベントにはだいたい同人が絡んできますね(笑)。

 自分だったらどんなイベントが見たいか?
 イベントをやるに当たってどうやって自分が絡んでいくか?
 どうすれば自分のノウハウが生かせるか?
 どうやれば参加してくれるか?
 どうすれば参加者に還元できるか?

 マジックに興味がなくても
 クトゥルフがあまりよくわからなくても
 逆にクトゥルフが大好きすぎる人にとって薄いイベントにならないだろうか?
 皆が楽しめるイベントにするには? と考えて、フックをたくさん張っておく、そういう戦略からああいう形になりました。
 やりたいことはほとんど出来たイベントになったかなと思います。

 で、当日の話。
 BrickYardが9時オープンなので9時10分前集合……の予定が、メンバーの半数が遅刻&衣装が届いていないので受け取ってからの合流、と最初からいきなりのトラブル。通しリハがあるのでセッティングをしつつリハをやる予定でしたが、セッティングに異様に時間がかかってしまい、リハーサルが大幅にずれ込んで終わったのが結局11時30分ぐらいだったかと思います。時間かかるもんですね……。物販ブースはBiblioManiaの鈴村さんとふぇにどら!!の紅葉屋さんにほとんどお任せしていました。

 物販は鈴村さん(写真の人)が半年前から物を集めていてくれたおかげで、クトゥルフマニア的には垂涎のラインナップになっていて、正直かなり心動かされました、主催だから我慢したけど。

 昼ご飯を食べたくらいに、すでにお客様がちらほら……早い、みんな早いよ! と思っていたのですが、割と皆さんばらばらに来られて、入場は比較的スムーズに……しかし、物販に人が集まりすぎて人が捌ききれず、開演が遅れる事態に。2回目以降は5分前にアナウンスを入れる事でこの事態は回避しました。学習の積み重ねです。

 13時の回は……正直、トラブルが多かったです……。
 舞台は魔物、水物とは言いますが、本当にそれを痛感しました。舐めてました。舞台怖い。ちゃんとサポートできる体制を作っておけば回避できたのでしょうが、これは完全に経験値不足でした。
 また、マジックの中にニードルスルーアーム(要するに腕に針を突き刺す)があったのですが、お客様の中に先端恐怖症の方がいらして、気持ち悪くなって途中退場された事もあって、正直ぎこちなさが漂うステージになってしまっていました。
 全員、この回は最後まで引きずってました。
 私バックでずっとのたうち回ってましたし(見てるだけなのにな!)。

 13時の回が終わってから急いでカンペを作るように指示し、フォローに回る。細かいところの演出の修正をお願いしたり(でもしきれなかったところがある)。実はマジックの部分では、リハーサルをやっても、催眠術やラストの当て物は時間の都合もあって省略し台詞回しなどのチェックは出来ていなかった。これは本当に痛恨のミスで(出来ないと言えば出来ないのだけども)、キャラクターのぶれが生じたのはこれが理由です。
 これはもういくら怒られても仕方ないのですが、脚本を作っといてねとは言ったものの結局ちゃんとしたテキストで貰えなかったのもあかんかったし、それをちゃんと締め切り作って要求すべきだったのをテンパってたりして、場を仕切りきれなかったのもだめだった。
 プロフィール見て貰ってる人には自明のことかと思いますが、他者との距離がうまく取れなくて、極端に支配的になるかさもなければ遠慮しまくってどこまで口を出していいのかわからなくて結局丸投げになるかのどっちかで、だいたい微妙な結果に終わっていたので、もっとみんなを信頼してばんばん意見をぶつけていくようにしないとあかんと思いました。逆に言えばそういう信頼関係を築き切れてなかったのかな? もっとみんなを信じるべきだったのやもしれないです。


 ネガってばかりでもいけないのでいいとこ探し。いや、実際、やって良かったという実感はとてもあるのです。
 今回の評価軸の一つとしては、熱量の高さがあります。
 メンバーのモチベーションはイベントの成功を左右すると私は思っています。
 特に今回は展示と違って生ものなので、明らかにモチベーションが低い人が一人混じるだけで全体のテンションが下がるんです(展示でも、主催的にはテンション低い人が混じってるとかなりやりにくいですが……)。
 自縛ポエトリー/ういさんのモチベーションの高さにはすごく励まされました。また彼女と一緒にやりたいですね。彼女の本文は自作詩の朗読なのですが、いつもと違うことにチャレンジしてもらう形の出演だったのでやりにくかったはずなのに、しっかり大役を務めてくださいました。積極的に脚本を書いてきてくれたりアイディアを出してくれたりしたので、たくさんパワーをもらえました。

 ういさん以外のメンバーも、今回は本当に全員キャラが濃かった(笑)のも面白くなったところかなと思っています。
 ぶっちゃけ菊池君はキャラで一目惚れ的なアレがあってお願いしたし、キャスティングはもう最初に決まってました。

 13時の回で初っぱな躓いたものの、16時、19時と回を重ねるごとにこなれていったこともあって、催眠もよくかかるようになっていったし、最後は呪文を間違えずに言えたし(笑、これは本当に苦手だったみたいで、何度か練習もしたのですがなかなか憶えられなかったみたいです)こなれていっているのが目に見えてわかりました。

 今回も色んな方とコラボしまくって、Queer+sさんとのクトゥルフバーなんかは「会場が近いからなんかやろうぜ!」→「じゃあ黄金の蜂蜜種出してくださいよ!」→「フードメニューも出して一日クトゥルフにするわ!」→「ファッ!?」みたいないい加減なノリで決まった割には調整に最後まで時間がかかったりして大変でしたが、おかげさまで大盛況だったそうで、やって良かったです。
 コラボって相互利益にならないとあんま意味がない上に失敗すると次がないので、結構気を遣います。

 とにかく今回のイベントは、SANごっそり削られましたが経験値がざっくざっくたまったので(笑)、今後に生かしてもっともっとレベルアップしていきたいです。
 さらに言うなら
 リベンジしたい!
 ただ、どういう形でリベンジすべきかは全くわかっていません。
 次全く同じ事をやるつもりはないですし、多分出来ないです。
 同じ事をやり続けると飽きて死ぬ病に罹患している為、クトゥルフで丸っとやるのはしばらくないです。多分。でも言うことを平気で翻すので当てになりません(笑)。クトゥルフに限らず、誰かが呼んでいただければ喜んで行きますので、我々と何かをやってみたいと思っていただける方がいらっしゃいましたら是非お誘いください。

 今回は全体的に準備時間が短すぎました。これは本当に反省点。
 基本シングルタスクなので、同時並行で色んな事が出来ないとわかっていたはずなのに、かなり見通しが甘かったです。自分を追い詰めがちな性格なので、ゆとりはあればあるだけいい。

 反省点ばっかり並べてしまいましたが、トータルで世界観を提示できた、密度の高さが出せたのは、いいところ、満足できたところじゃないかなと思います。残念な部分も密度の高さでフォローできてた感じはあります。むしろあの密度がなかったらもっと満足度下がったかもしれない。
 こういうのは結局自分一人ではいかんともしがたいので、周りの力あってのことですね。

 後は、場所の力にすごく助けられたところがあります。
 Queer+sが近かったのでコラボバーも出来たし、雰囲気がある(廃墟風のフォトスタジオ)ので世界観に入りやすかったところはあると思います。

 いつもため込みがちなのでなるべくアウトソーシングするようにしていたので、そこもちょっとは楽だったかなーと思います(でもやっぱりしんどい)。デザイン関係を相当ぶん投げられたのは有難かった!MadCatHatさんのおかげです!

 なんだかとっ散らかってますが、イベントの総括としてはそんな感じです。

まとめ
・はよ動け
・最悪の事態を想定して保険は打っとけ
・下準備は万全に
・後しゃべるなお前
 こういうことですね。ほんとそう思います。

 多分まだ漏れがあると思いますので後で追記するかもです。