NHK ナビゲーション 5/26 「自分以外は駄目なやつ」 〜名古屋発・新若者論〜

※エントリ書き直し。

4061498274他人を見下す若者たち
速水 敏彦
講談社 2006-02

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 Amazonの書評でも話題の一冊。何と我等が名古屋のNHK、ナビゲーションという番組で特集が組まれました。名古屋大学の教授だからのようです。(勘違いしていましたが、NHKスペシャルではありませんでした。謹んで修正)


 この放送があまりにもすごいので、てっきりあちこちで話題になってると思ったのに検索しても何にも出てこない。がっかりだ。
 何が凄いって、放送内容が酷い。勿論、他に酷い処など有り得ないのだが。
 怪しい記憶を頼りに、番組を再構成してみよう。


 まず、番組冒頭で若者にインタビュー。どんな時に人が馬鹿だと思うか?
 他人を馬鹿だと思わない瞬間がない人なんていません。この時点でかなり恣意的。ムチャクチャだ。
 その後、「仮想的有能感」の実例として若者が職場でイタイ行状を晒す実例がドラマ仕立てで。まあいるかも知れませんね、こんな人。しかし、割とどうとでも取れる内容なので、若者が本当は元から広報を志望していたら辞めるわなあとかそういう事を思いました。でも1年は確かに短気かも知れんな。


 その後、就職活動に連続失敗する「仮想的有能感」に囚われた若者の例として、2ちゃんねらーの若者に語らせる下り。絶対あれは脚本ありだ! 怪しすぎる! アップアップしながら喋ってたあの様子は明らかにだめ人間ぽかったけど、脚本通りに読まなくてはと焦ってたのなら何となく納得だ!(えー)しかしあのイタイ2ちゃんねらーは絶対話題になっていたと思ったのに!!! 親と二人で、「良くテレビに出られたもんだ」と言ってたのに。役者ですかね彼。今テレビに出てるの見られたら何処の企業も取りませんよ。


 他にも派手なファッションのねーちゃん(中卒大検も落ちた子らしい)を取材して、彼女に「仮想的有能感」に囚われる場合について語らせてるけど、「仮想的有能感」に囚われている人間ってそこまで自己分析できるもんなんですか? その時点で、「彼らは違う」とワタクシなどは思うんだけど。


 かなり誘導するようなインタビューといい、作為の匂いがぷんぷんした。
 関係エントリがあったら読んでみたいので是非url教えて下さい! トラックバック上等!