今日の読書はソウルフードがテーマ。
焼肉・キムチと日本人 鄭 大声 PHP研究所 2004-01 by G-Tools |
おそらく当ブログの何処かに感想があるのではないでしょうか。焼肉ブームはどうでもいいが、キムチは美味しい。
被差別の食卓 上原 善広 新潮社 2005-06-16 by G-Tools |
以前ツレに「馬肉の料理って何がある」って聞いた時に「さいぼし」って言われたんですが、さいぼしが被差別部落特有の食い物であるという事を今日初めて知ったりとか(しかも元々は牛肉)アメリカ大陸のソウルフードがしっかりとアフリカ大陸のテイストを残していたり……つーか、まんまなんだなと再認識してみた。だってマリ料理もブラジル'sソウルフード「フェジョアーダ」もすげーパーム油使うのよ。デンデ油っていうみたいだけど。ロマ民族がハリネズミ喰うのは知りませんでした。すげー。ハリネズミ。
被差別民のソウルフードの特徴は、高カロリー。いや偶さかだと思うんだけど特にアフリカは元々高カロリー食だから。後モツも残さず。寧ろ搾取側が食べちゃったいいものの残り物。そーいやモツ飯は賤民階級の共通事項みたいなことを聞いたけど。アジアとヨーロッパとアフリカでは事情が違うのだけれども、何故かそうなってる、不思議な様な、納得出来るような。
差別はいかんよ! とか、そういうのではなく、純粋に知的好奇心に駆られて読んでも普通に楽しめるんで、そう構えずに読んでみるといいかも知れない。筆者も(筆者も被差別部落の出身者であるのだけれども)「被差別部落を書きたいと思った元々の動機は、それが独りでできる解放運動だと思ったからだった。(中略)閉鎖的でネガティブなイメージを持たれることの多い被差別部落の問題を、自由で世界的な視点から書けば、広がりを得て面白い読み物となり、多くの人に知ってもらえるのではないか」て書いてるし。
筆者の、異邦人としての位置と、同胞として意識する位置の揺れが私には興味深く思えた。どっちになろうとしても嘘は混じるよな、と思いながら。寧ろ、どっちでもある、なのだろうか。
フェジョアーダ食べてみたいけど、日本のブラジル料理店にはないだろうな。後はハリネズミだよハリネズミ! くだを入れてぷーっと空気入れて膨らますんだよぷーっと。でもって針を取る。感動した!(あれれ?)