SPIRIT

 実在の人物を主人公に据えた、ジェット=リーラストアクション物?! 中村獅童も出るしこりゃ観なきゃ! あたしはカンフーものが大好きなのだよう。よだれ。


 テング全開で調子扱いてるジェット=リーが良い味だしてる。いや、其れは良いとしてアクションシーンがため息物……って、CGの挟み込み方とかあんまり気持ち良くないんだけど。スローモーション嫌いだって。途中でカット割ってねーかこれ。嗚呼、むずむずする。お尻がかいい。正直気持ち良くない。早回しもやめて〜っ! あれ、このアクションはユエン=ウーピンですか。やだなあ、編集気持ち悪い。ううっ。アジアンアクションの苦手なところはこういうとこだったりする。
 映像美で見せる映画というわけではないけど、映像の作り方はホントいいなあ〜。


 この映画の見せ(魅せ)所は、アクション以上に、周りの思惑を余所にした武術家達の、肉体をベースにした魂の交流だと思うのですよ。いや、中村獅童=田中安野(どんな名前だ)は勿論大和魂の鏡というか侍魂の体現者であるのですが、他国の武術家も、闘いを通じて他者を尊敬する心を持っている人達として描かれている。これは、漢(をとこ)の熱い魂の映画なのです。この熱さだけで、アクションのウザったさは相殺。
 いや確かにジェット=リーが主役且つ存在感アリアリなのですが、中村獅童がメチャクチャ良い役なのです。中村獅童ファンは是非観た方が良いです。映画の中のキャラクターもアクション俳優としての立ち振る舞いもすごく良いので!


 あーこれは「Promise」より上かな、どうだろう。悩むな。今年一番かも。


 で、血反吐吐くジェット=リーの血の色は、アメリカで公開するには色変えないと年齢制限が入るからですか? 公式サイトに壁紙取りに行ったら、あまりのセンスのなさに引き返しました。ちぇ。