政経ネタが増えているわけですが。
政経絡みの本を読む人はうちのブログになんか来ないよね。正直読者層が絞り切れません。有我悟です。(またそれか)
大失言―戦後の失言・暴言・放言「厳選77」 失言王認定委員会 情報センター出版局 2000-07 by G-Tools |
日本の政治家失言集。失言と言えば近年はブッシュと森とイエスマン武部と相場が決まっているかのように思いがちですが、改めてこう言った形で見直してみると、失言がマスコミの作り出したムードに依ってコントロールされ、産み出されて育てられ、若しくは見逃されていった様が良く解ります。ぶっちゃけ森発言の「日本は天皇を中心とした神の国」なんてのは別に失言でも何でもないですしね。それより、西村慎吾前防衛政務次官*1の方がよっぽどキチガイです。かっとび過ぎって言うか何かいけない物でも食べちゃったんでしょうね。
失言をやらかす政治家というのは大体決まっていて、同じ人が何度も失言を繰り返すというのが通例、中曽根康弘御大とか石原慎太郎とか、また失言のパターンがほぼ一緒なのもおかしい。
尤も、笑えるという意味で一番インパクトがあった失言は
渡部恒三厚生大臣の「選挙期間中は一日80本吸った。タバコは健康の元だ」でしょう。そんだけ吸っても肺癌にも膵臓癌にもならなかったのなら、実に羨ましい限りです。ええもう。*2
なぜ、日本では誰でも総理になれるのか!?―日本人の素朴な疑問 井沢 元彦 祥伝社 2001-03 by G-Tools |
「逆説の日本史」を通読した方なら改めて買う必要はない本。正直がっかり。焼き直しじゃん! まだ逆説の日本史を通読していない中〜高校生あたりに、歴史への関心を持って貰うには良いかも知れませんが、今更読む価値はなさげ。こんな商売ずるいよ井沢先生。まあ図書館で借りたんだけどさ。
いま、中国の庶民が日本人に伝えたいこと 江 河海 佐藤 嘉江子 はまの出版 2002-01 by G-Tools |
異文化視点物は結構好きなので読んでみたのだけれど……。著者は悪気はないんだろうな、とは思うが、そんなに日本という国を知らずに想像で書いちゃってる部分が多すぎるのはどうだろう、と思うところ多し。逆にいえば、中国人民のリアリティある内面が覗けているとも言えますが。少なくとも、日本人に自らを「
第3章、第5章で中国本土の内情などがかなり事細かに描写されているのだが、これを見ていると、中国ヤバいな、先は無いんじゃないの? と日本人の私は思ってしまう。だが著者は、もっと中国は豊かになり、いい国になると信じている。何だか、その率直なピュアさが切ない。