覚え書き。

 少女漫画と2日間連続でお付き合いして、もう二度と少女漫画みたくありません気分です。まあ普段読まないんですが。それにしても鈴木由美子先生のまんがは面白いなあ。
 鈴木由美子先生のまんがは、どんなにアレなキャラクターでも、根底に「純情で、虚像と現実のギャップにとまどって空回り」のパターンで構成されているので、これは作家の内面を映し出しているのかなーとか、きっと鈴木由美子先生は下世話系キャラで通用してしまう純情さんなのかなと思うのでした。うう、自分そっくりだ(笑)。そーゆーキャラクターに注がれるちょっぴり生暖かくも優しい視線を感じずにいられないのでした。


 少女漫画と少年漫画を比べると、少年漫画ではラブの要素があくまでもおまけで、そこから年齢が上がってエロに直結するのに比べて、やはり少女はエロがあってもラブなのだなとか、小学館は禁断のエロ路線で講談社のデザートは明るいラブえっちなど、少女漫画のエロ一つとっても傾向が違うとか、集英社系はボーイズラブ系少女まんががない(殆ど無いだけであるかも知れない)とか、会社の傾向やら今時の絵柄の傾向が垣間見られてなかなか面白かった。あ、そーだ。リボンってホラーまんが系が全くないのね。


 実はホラーまんがは少女漫画の独壇場だと思うのだ。ジャンプサンデーマガジンチャンピョンにホラーまんががあるか。無い。コロコロもボンボンもない。少年漫画のホラーはなくても少女漫画のホラーはある。あまりに当たり前に少女ホラー漫画を読んでいたので全く気付かなかったけれども、実は少女漫画独自のジャンルだったわけだ。そう言えば同性愛も少女漫画の独壇場だが、いわゆるビアン物は少年少女ともにまだ未だ未開拓だよなー。これは以外だけども少女漫画で、実はあるのかな?(今時のマリ見てとかは除くとして)そう言えばカードキャプターさくらにはそういう要素があると友人が言ってたけど、読んでないなあ。CLAMPさんは元々BLとか何でもありだったし。


 後、少女漫画ってジャンルは少年漫画より出版社の移動が激しい。昔講談社で書いてた人が秋田書店に移ってたりあちこちに移動してるのがわりと普通なジャンルなのだなあ、と実感した次第。少年誌だと、会社を移るより会社内で雑誌を移る方が多いよね。