いやだから寝たんだけど構成のアイディアが出来たから起きて書いてるんだって。

 嘗て書いた物を消すのは嫌いでなるべく没アイディアは出さない方針で書き続けてきたわけですが、今回は結構さくさく削って並べ替えたり改変しまくってます。だから第一稿――そもそも完成してないじゃんよ――を見た人は、完成品を見たら全然違うと思うでしょうねえ。見せた人独りしか居ませんが(笑)
 今日は大凡5K分ほど書いたので、其れ位公開。と思ったけど、ちょっと多くなりそうなので続きだけね。

「あ……ハ、ハーゴンさん」
 オイラがぼんやり窓枠に肘を乗せて窓の外を覗き込んでると、ハーゴンさんがやって来た。ハーゴンさんは窓の外から空を見上げる。
「止みそうに、ありませんね…」
「うん」
 オイラ達はしばらくそうやって、窓の外を見上げてるのが日課になっていた。止まないだろうな、と思いながら窓の外を見上げるのはあんまり楽しいモンじゃない。
「ねぇ」
「ん? 何ですか?」
「雨ってさ、人間が触ったら石になっちゃうんだろ。けものや鳥や草は平気なの? オイラも濡れたら石になっちゃうのかな」
 蹄の先で床を軽く叩いてリズムを取る。単調な雨音が退屈だったから。オイラだって質問の答えを期待してた訳じゃない。おいちゃんでさえ、雨に打たれて黒い血を吐いた。雨粒の中に籠められた闇の力のせいだってハーゴンさんは以前言ってたけど、きっとバラモスが弱点を知ってて、ナリーノと取り引きしたんだと思う。
「動物は、ダメでしょうね」ハーゴンさんは眉根を寄せ、腕組みして考え込んだ。「牛や犬猫は石になってしまいました。人間以外の生き物も、多くの者が石になってしまったようです。貴方が無事でいられる保証もまた、ありません。…試してみますか?」
「は、ハーゴンさん、マジ? 本気?」
「冗談ですよ」ハーゴンさんが笑ったので、胸を撫で下ろす。たまにさらっと、真顔で凄いこと言うんだよなあ、この人。「ただ…例え雨の影響を受けなかったとしても、今は冬。長時間雨に濡れれば体力を大幅に奪われてしまいます」
「ふふん、オレはおいちゃんと違って、寒いのには割と強いよ。…流石にこの空の下で飛んでいこうとは思わないけどさ」オレはハーゴンさんに向かって胸をどんと叩く。…薄っぺらい胸板が寒々しいけど、それは言いっこ無し。「…早く、止むといいんだけどなあ」
「そうですね」ハーゴンさんはそう言ったけど、止むとは思ってないみたいに見えた。窓際に身を乗り出して玄関を見下ろす。
 玄関の前では、ハーゴンさんの弟といとこが、互いをかばい合ったままの格好で風雨に晒されていた。
 ハーゴンさんが落ち込むのもムリはない。だって、自分の親戚が、自分のせいで迫害され、自分のために傷付き、石にされたんだから。
 オイラは、その横顔を見守ってるしかできないんだけど。

 このあとの竜王がすげーエロオヤジになっててどうだろう。お楽しみに(っていうか完成させなさい完成を。

 ああ、そうだゲームの方が止まってるな。でも絵を描く気力が……お絵描きモードから文字書きモードになってるのに、書かなきゃ行けないもんが一杯溜まってますよ〜。やれやれ。寝ます。ぐんない(・x・)ノシ

                 -続く-