逆説の日本史9-11と、日常語の由来辞典を借りてくる。
 児童書は…人間になりたがった猫(ISBN:4566011119)がかなりいい。ライオネルがむにゃむにゃ。ネタバレのため具体的に書く事は差し控えますが、大人が読むに堪える優れた作品であります。と思ったら、劇団四季が舞台化してやがんの。ちっ。
 絵本では、はたらきもののあひるどん(ISBN:4566003108)、しずくのぼうけん(ISBN:483400208X)辺りが良作。
 はたらきもののあひるどんはとにかく絵がユーモアに溢れていて、表現力が豊かで良い。農夫がこんなにナマケモノでいいのかというツッコミはあろうが、あひるどんや他の家畜が擬人化、もとい擬畜化されたものだと思えばさほど気にならない。むしろチョコレートバクバク喰ってる農夫はどちらかというと、現代っ子のイメージに近いのではなかろうか。ややリアルタッチに近いが柔らかい筆致で書かれた家畜や農夫達が実に表情豊か。絵の勝利かもしれないけど。
 しずくのぼうけんも絵の勝利なのだけど、どちらかというとテキストや画面構成、特にコラージュのセンス勝ちの部分が大きい。しずくが泥水に汚れたからクリーニング屋に行くなんてシチュエーション、なかなか思い付くまい。