世代間・ジャンル間の分断は何時から行われる様になったのか。

 ちょっとさっきのエントリを書いてみてから考えたのだけど、20年くらい前の同人界では、腐女子もキモオタも皆手を繋いで協力し合っていた様に思う。同人界に入った切っ掛けが、ねーちゃん腐女子のまんがの消しゴムかけだったりして、近くに先達がいた。ねーちゃんじゃなくて学校のマン研だったかもしれないし、イベント先でお菓子をもらったサークルの人だったり同じバスに乗って国際展示場(ローカルだな)に向かう途中のねーちゃんと話したら仲良くなった、かも知れない。私なんかは今でもたまにそんな出会いがあったりするけど。


 で、今日を振り返ってみるに、大規模でないオールジャンルは廃れる一方、オンリーイベントばかりが乱立……と言って悪ければ林立し、かなりのマイナージャンルでない限り、好きなジャンルのオンリーに出れば取り敢えず需要も供給も満たせるという現状。そして、核家族化の進行と個人主義化、インターネット社会等々の要因が重なって、好きなジャンル以外はどうでもいい、ってなってる気がするんだな。
 今、他のジャンルで何が流行ってるかとか、他ジャンルの大手を把握してる人ってどれくらいいるのかな? もう私も女性向けの大手はわからんよ。


 そういう背景があって、キモオタのアンチ腐女子や(その逆も)、余所のジャンルのことはなかったこと、関係無いという風潮が生まれてきた様に思えるのです。


 おっと追記。
 ジャンル的・世代的な分断(繋がりがない事)がモロに出たのが東方ってジャンルなんじゃないかなと思うわけですよ。同人のルールを知っている者と知らない者っていう。
 例えば、原作やらないで同人活動をする事の是非とか。元々同人のルールとされている事を守ってなかった人はともかくとして、外から来た人(ニコニコ経由で来た人とか)に「別に変じゃなくね? 間違ってるとか言われても〜」って言われた時、そう決まってるんだ! という以上の反論を我々が用意しうるのか、という問題については少し考えといて良いかも知れない。面倒なので具体例は挙げない。でも自分自身の頭で考えて欲しい。