最近の無意識的テーマ「脱! 山月記」

 私が10代〜20代の間に最も愛した作家に別れ――その心境にシンクロする喜びと苦悶を捨てる事、過去の愚かさとして葬り去る事――を告げねばならぬのは残念ではある。


 が、私はいつまでも李徴では居られないのだ。
 死ぬその瞬間まで真っ直ぐ進み、死んだ時は先を目指して斃れていたい。


 尊大な羞恥心も臆病な自尊心も要らぬ。