キング・コング

 友人オススメなので観に行ったのですが、あれだ。自分は怪獣映画のお約束を全く知らない人間だったという事を改めて思い知らされました。何でそんなとこで助けが入るんだよ! とか、普通気絶するだろ! とか、素でツッコンで、あ、そうだったコレは怪獣映画だったと素で我に返るあたしにとってはそんな映画。


 それにしてもナオミ=ワッツは本当に美しい。ああいうタイプの美人はあまり好みではないのだが、それでも本当に美しかった。そして、御苦労様と心の底から言いたい(笑)映像も、大恐慌時代のアメリカを再現していて、またアメリカ人の好きなロストワールド秘境探検物を、怪獣映画を、アクションを、作り手側が本当に愛しているんだなあという作り手側の"想い"がひしひしと伝わってくる。作り手の作品やモチーフへの愛情度という点において、Mr.&Mrs.スミスと偉い違いだ。ロード・オブ・ザ・リングは「指輪」という原作があった所為か、ちょっと馴染めなかったんだけど、キング・コングには不思議と監督の映像世界が馴染んでいて、良かった。最近のCG技術は発達しているなぁ、と、合成シーンを観ながらニヤニヤもしていたのだけど。


 生憎と私は元の映画を観ていないので勘違いな発言をしているかもしれないのは重々承知の上なんだが、ラストでジャックとアンが抱き合うシーンとか、カールの「美女が野獣を殺したんだ」って言う発言とか、全然馴染めませんでした。何で? どうして? ワケわかんないよ!
 最近ラストが尻つぼみな映画ばかり縁があるので、お尻の据わりの悪さで印象がイマイチ良くなかったりしますが、周りの女性は皆啜り泣いてたし結構いい映画なんじゃないですか。(投げやりな)


 あたし的には、ナオミ=ワッツもさる事ながら、カール=デナム役のジャック=ブラックがとても良かったです。メチャ良い役ですよ彼は! エイドリアン=ブロディ演じるジャック=ドリスコルより断然良い! 美味しい!


 更に追記。ブレストン役のコリン=ハンクスはあたしの苦手俳優トム=ハンクスの息子だそうです。親馬鹿……。