ブラザーズ・グリム

 普通に面白かった。ただ、佳作揃いの今年の映画から比較するに、かなり力不足。名作とは言えないなー。もうちょっと演出が巧かったら、と切に思う。実は他のテリー=ギリアム作品を見ていないので比較は出来ないんだけど、かなり一般向けに作ってね? というのが第一印象。


 そして、第二印象。一言で言うと、すげーモンティパイソン!
 フランス人やドイツ人やイタリア人をばかにしまくったネタは、パイソニアンにはたまらないのではないだろうか。真っ黒ソーセージ&ザワークラフトはかなりツボ。ギャグ要素がかなり詰まってて、ブラックジョークが好きならかなり笑えると思う。ていうか、ギャグ映画なのかよ!
 個人的には好きな映画です。絵も綺麗だったしギャグも面白かったし。ただ、本当は怖いグリム童話、みたいなのを求めていると確実に肩透かし捲りすぎてうっきーってなります。まっと、でいもーん、もといマット=デイモンは割とどうでも良く寧ろ弟の方が良かった気がします。後モニカ=ベルッチね。モニカ。


 で、結論。
 この映画は、ヅラ映画である。ヅラ好きにかなりオススメ。
 あれれ〜?? んでもヅラネタは良かったよヅラ。あと、豆ネタもね。ネタをしつこく使い回すノリは大好きなんでもっといっぱいやって欲しかったね。


 惜しいなあ、と思ったのは、ドイツがメインでフランス人やイタリア人が出てくる映画なのに全編英語しゃべりなので陳腐に聞こえました。いや、ここもモンティパイソンだから!(笑)