Ath XIV Art-Temperance

 このカードは何故かずっと私の鬼門になっておりまして、こないだ長年? 愛用していたThothのこのカードを紛失してしまったとか、タロットゲーの資料を送るのに、このカードの意味だけ何故かずっと送ってなかったとか。
 で、漸く今日資料を即席で箇条書きに作ってrappiさん(今作ってるタロットクイズゲーのタロット絵師)に渡し、錬金術のカードだよって話をしてたんですが、彼女は一般ピープルなので錬金術など興味はあるようなのですがさっぱりの模様。私も勿論専門じゃないんであやふやなんですが、オカルトは象徴であって、錬金術に出てくる水銀や硫黄は元素記号HgやS(おお、昔取った杵柄だよく憶えとったな)で示される化学物質とはイコールではないという処をサジェストしました。世界がHgとSの比率から出来ててたまるかっつーの、みたく。似たような例えはタオにもありますな。陰陽という。これらは全部二元論な訳です。

二元論的思考(論理的に間違ってたらサジェストお願いします。あんまり強くないんで)

 世界はAとBからなる、という二元論
1.全ての構成要素はA若しくはBに還元される
2.A若しくはBでないものは全体集合=世界の中に存在しない
3.構成要素AとBの全体集合が世界である
4.A=Bではない。
 AやBに入るのは何でも良い。男性原理と女性原理、霊肉、陰陽。しかしこれは実体のないイメージの箱なんであって、極端な話何でも入れられるブラックボックス。A=Bではないからと言って、AとBのどちらかしかない、という前提がない以上どちらかをちょっとずつ含んでいて良い。もうちょっとAとBの定義をきっちりやらんといかんが、ABに入る概念は一見対立しているように見えるが、ザル的にアバウトなシロモノなのでどうとでも解釈可能なのがオカルト理論のミソだったりする。リアルの男性は男性だから陽、と決めても、陽の要素しか持っていない訳じゃない。陰陽五行説的には全ての存在は五行要素より構成されていて、この五行だって水行は陰の要素が強いが、陽の水と陰の水の要素がある。人体の半分以上は水分だ。
 水行の「水」が化学で言うところのH2Oを意味してないことは明白であり、この場合の水行は、水的なものの概念の集合体を――水的性質を表わす『イメージ』のイデア、若しくはグループ名みたいなものだ。オカルトはこういう例え話やなぞらえの無限の複合体で、この辺が解っていないと戯言にしか読み取れないであろう。実際、性魔術の性的なイメージなんてものが何故秘教とされるか、ってのは、それらがイメージ=象徴であるということが解らない人間にとってはズリネタ程度のものにしかならんからだと思う。無論そういう一面だけじゃないことは確かだが、立川流辺りを念頭に置いてみると何となく解る気がしてみたり。

 いかん、話が逸れて最初の論旨を忘れた。

  で、Art。このカード自体エロなカードだ。黒瓜に限らずキケロ夫妻のGDデッキも結構エロいデザイン。元々錬金術ってエロだよね。尤もこれがマルセイユ当りになると天使がふわふわ、ラーメン屋を開業したいですby大沼忠弘氏になってしまうのだが、いや、すいません大沼先生サインもらったのに(オイ)

 ちょっと落ちないので、また明日にでも続きを書きます。書かないかもだけど(死)